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完成後も、10年後も美しく
会社名:JPM 東大阪北店
永濱 正明
所在地:大阪府東大阪市長田2-12-5-102
はじめての外壁塗装見積書で確認しておきたい7つのチェックポイント!
塗装工事の時期が来た時に一番にする事は、どこの会社で塗装するかを決める事です。
しかし、ただ決めるにしても、判断材料が無ければとても難しいと思います。
たまたまチラシが入っていた。訪問営業が来た。建築会社から案内が来た。お友達から紹介された。ネットで探した。
どんな会社とどんな風に出会うかは本当に人それぞれです。
大切な我が家の工事をお任せする事になるので、ここは慎重に選びたいところです。
さて、それではどこで施工してもらうかを判断する要素の1つに見積もりをとってもらう方法があります。
まずはこの見積もりを依頼する時のコツからご紹介致します。
塗装工事見積もり依頼の心得
その1 意中の会社があれば1社、不安があれば多くても3社程度に見積もりをとる
既に仕事ぶりに対する信頼や費用に満足している場合は1社に見積もりを依頼しましょう。
しかし、不安があるようなら相見積もりをとってみてください。
その際は、多くても3社程度までが良いでしょう。
それ以上に多くもらってしまうと、迷う材料にしかなりません。
相見積もりをとる場合は、価格の比較が出来る事と各会社との相性も見える事が大事なポイントです。
相性というのは質問がしやすい、要望が言いやすい等の事が後に関わってきます。
その2 家の図面を用意しておく
建築時の図面や仕様書等があれば用意しておいてください。
塗装工事の見積もりでは面積に対して費用を算出します。
万が一図面が無い場合は計測して費用を算出しますが、これが常に正確な計測が出来ているとは限らず、マチマチの結果が出てしまう事があります。
その3 悩みや要望をしっかりと伝える
どんな些細な悩みや要望でも構いませんので、しっかりとその旨を業者にお伝え下さい。
例えば・・・
- 壁のヒビ割れが気になっている
- 他の業者に勧められた塗料で大丈夫なのか?
- 塗料はどれを選んで良いか分からないので、いくつかお勧めを出して欲しい
- 出来れば◯◯万円以内で工事してもらいたい
- 思い切ったイメージチェンジをしたい
等でも大丈夫です。悩みや要望に沿った塗料や工事の提案をさせて頂きます。
見積書受取の心得
見積書が完成したら、各業者さんからお施主様のご希望に合わせた方法で提出されます。
- 業者さんが持参
- PDFにしてメール
- お家まで郵送
しっかりと説明を受けながら受け取る事が出来る持参がお勧めです。
お時間がなくて結果を急ぐ場合はメールや郵送で受取後、電話でしっかりと説明を受けてください。
見積書には業者さんからお施主様への最善の提案がされていますが、意図までは見えにくい事があります。
しっかりと説明を受ける事が大事なポイントです。
最後に、どうするかの結果は必ずご連絡をお願いします。
見積もりは無料だったとしても、時間と労力をかけた後の連絡なしでは少し寂しい気がします。
塗装工事の見積書の読み方
いよいよ見積もりの結果が返ってきました。
きっと受け取られる時に説明を受けていると思いますが、いざ後でゆっくりと眺めると「これ何だったかな?」なんて事も起こってきます。
しかし、見積書というのは各社共通書式で出している訳ではありませんので、ここに書いた内容が必ず入っているとも限りません。
最低限になるかもしれませんが書かれている名称と内容についてご説明させて頂きます。
仮設工事(足場工事)(単位㎡)
工事中、作業をスムーズに行うために設ける一時的な施設や設備を組み立てる工事の事です。
足場には下記種類等があり、現場に合った足場で算出します。
- 枠組み足場
- 単管足場
- ブラケット足場
通常は、建物の横巾と高さに1m程度を加えた寸法を元に計算します。
これは組み立てから解体費までが込まれています。
「使用期間で金額の変更がありますか?」とよくご質問を頂きますが、使用期間で計算される事はありません。
養生(飛散防止ネット・メッシュシート)(単位㎡)
近隣に洗浄の際の水の飛散や、塗料の飛散を防ぐためのものになります。仮設工事(足場工事)と同じ面積で計算されます。又、足場工事代とまとめて記載される事もあります。
高圧洗浄(単位㎡又は一式)
高圧洗浄の目的は塗装面のホコリを洗い流すこと、粉化した塗料を落とす目的があります。
外壁全体の面積で算出されます。屋根の場合は屋根の面積です。
外壁(下地調整・下塗り・上塗り)
外壁の場合工程がいくつかあり、通常分けて記載されます。
下地調整又は下地補修(単位㎡又は一式)
塗装を行う際の下処理です。この作業の出来が、後の仕上がりに大いに影響します。
素材や状態により工程は変わります。
(モルタル面)クラック | シーリング充填 | ||
---|---|---|---|
欠損 | 樹脂モルタル補修 | ||
(サイディング面)クラック | エポキシパテ補修 | シーリング打ち替え | シーリング増し打ち |
外壁下塗り(単位㎡)
塗装面に一番最初に塗る塗料です。下塗り塗料は、上塗りの密着性を良くするために、塗装面を整える塗料です。
下地によって使う塗料が違います。商品名が記載されています。
外壁上塗り(単位㎡)
下塗りの後に塗る塗料です。使う塗料の商品名が記載されています。
屋根(下地調整・下塗り・上塗り)
屋根の場合も工程がいくつかあり、通常分けて記載されます。
下地調整
高圧洗浄等で汚れを落としたり、破損箇所などがあれば部分補修等を行います。
屋根下塗り(単位㎡)
塗装面に一番最初に塗る塗料です。
下塗り塗料は、上塗りの密着性を良くするために、塗装面を整える塗料です。使う塗料の商品名が記載されています。
屋根上塗り(単位㎡)
下塗りの後に塗る塗料です。使う塗料の商品名が記載されています。
タスペーサー
屋根の種類や状態によっては縁切りにタスペーサーという機材を使用します。
付帯塗装(雨樋、雨戸、水切り、軒天、破風、など)(単位m又は一式)
壁面以外の箇所の塗装になります。
各箇所でどんな下地調整をし、どんな塗料を使用するのかが記載されています。
●雨樋=屋根面を流れる雨水を集め地上あるいは下水に導くための装置、設備
雨戸(シャッター)=家の外側の戸で、雨風を防ぎ夜の用心とするもの
水切り
水切り=外部回りの突き出した箇所にかかる雨水が下端に回り込まないように、上げ裏面から下げて仕上げた部分や溝。
または、外部回りに設けられる窓・出入口枠の下枠に付ける細い溝。
軒天=屋根の真下、ベランダの真裏になる部分
破風=外壁の上部にある板のこと。
ベランダ防水(単位㎡又は一式)
ベランダの場合は防水機能の塗料が使われています。ここが劣化してくると漏水し下地を傷めてしまいます。
塗装工事見積書の7つのチェックポイント
さてここで大事なポイントをお伝えします。
見積書は各社共通書式ではありませんし、立派な見積書であれば100%良い仕事をしてくれるとの判断が出来るものではありません。
しかし、塗装業者を選ぶ時の判断材料になるのは間違いありません。
又、施工後のトラブルを未然に防ぐ意味でも大切な事が書かれているかをしっかりと見極めておく事が大事になります。
①現状をきちんと調査した診断書がある
見積書は現状を調査した後に作成しますが、その際にどの部分がどんな状態になっているのか写真付きで報告と対策や提案がされた診断書が出されます。
それを見れば今回の見積書に記載されている工事内容の必要、不要の判断がつきます。
②使われる塗料の名称が書かれている
どこの部分に何の塗料を使う予定なのかの記載がされずにざっくりと書かれている場合は要注意です。
塗料は種類も価格も様々ですので、使用する(提案)塗料や材料の耐用年数や特徴が別途記載されたものが貼付されていれば尚良いです。
③工程に関する記載がある
塗料は何回塗るのか、どんな工法を行うのか、下地の処理はどうするのか等の記載がある事でそれに関わる費用にも納得がいくものです。
どんな工事をしますという宣言のようなものにもなります。
④各面積の誤差よりも合計費用を見ましょう。
数社の見積書を見比べた時に、家の図面がある場合は誤差があってはいけません。
又、家の図面が無い場合は現場で計測をしながら面積を算出するのですが、計測する人によって多少の誤差が出てしまう事もあります。
しかし、誤差よりも大事な事は合計の総費用です。
⑤保証内容や、免責事項を確認しましょう
どんな保証内容なのか、又、免責事項まで記載してあるのかを確認しましょう。
無い場合は契約の際にきちんと記載されたものを別途もうらようにしておきましょう。
⑥諸経費の金額の内訳がある
諸経費の項目がある場合は、単価を出しにくいものだったりしますが、だからと言って内容が不明瞭なものや高額な場合は注意が必要です。
分からない場合は質問しましょう。
⑦見積もりでは算出出来ない金額があるのかどうかが記載されてある
見積もりでは、現状で見える範囲(症状)のものを算出しています。
しかし、工事を進めなければ分からない事(素材に不具合が起こっていた場合は別途費用が発生してしまう等の予想等)がしっかりと記載されてあるかどうかを確認しておきましょう。
又、その際は事前に承諾を得てからでないと工事を進めない等の確認もしておきましょう。
最後に
如何でしたか?見積書で見えてくる事はたくさんありますね。
費用や相場だけでなく、工事内容、現状の家の状態、塗装業者の対応。
予算があっての事ですが、安いだけが全てでは無い事は確かです。
しっかりと調査し最適な提案を出してくれているのか不安であれば、そんな時は相見積もりで確かめてみてください。
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