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静岡県の塗装職人
会社名:JPM 本部
鴨川 稔
所在地:静岡県浜松市東区市野町2473-1
遮熱塗装を「効果バツグン!」にするために知っておきたい併用工事
遮熱・断熱工事は様々な要因から成り立っています。
ただやみくもに遮熱・断熱塗装を行っても、期待した結果が出ない事は多々あります。
立地、建物の使用状況、建物の形状等、様々な角度で考察を行う事で、遮熱・断熱の効果が出ると考えます。
1、天井・壁の断熱材について
外装材と内装材の間の空気層は遮熱・断熱に取って重要な要素となります。
外装材と内装材の間の空気層は外気温度との差異を大きくする魔法瓶の様な役割を持っています。
天井・壁に断熱材を用いて、断熱層を作る事や、断熱材の追加、入れ替えを行う事で、
遮熱・断熱効果を生み出します。
天井に断熱材が入っていない状態
天井裏断熱材敷設
2、屋根の遮熱塗装
屋根や壁の間に空気層が無い場合・天井高が低い場合は、屋根に遮熱・断熱塗料を塗る事は効果的です。
遮熱塗装を行った場合、屋根の表面温度は20℃以上下がります。
直射日光を受けやすい屋根の表面温度を下げる事で、室内温度を下げる(外気に近づける)効果を狙います。
遮熱塗料は複数メーカーから販売されていますので、テスト施工で効果を試す方法もあります。
また、塗装以外にも金属によるカバー工法で、屋根自体に通気層を設ける事により、
効果的な断熱を行う方法もあります。
カバー工法は、コストが塗装に比べて格段に高いですが、耐用年数も高く、
熱が上がりやすい黒色でも一定の効果を上げる事が出来る利点があります。
断熱塗料ガイナ塗装
折板屋根遮熱塗装
金属によるカバー工法
3、窓の遮熱について
建物は窓からの熱の侵入が約7割を占めると言われています。
窓面積比率が40%以上の場合は、窓の遮熱対策は一番に考える必要があります。
但し、窓の遮熱塗装は冷暖房を使用する環境を前提として、考えなければなりません。
当然の事ですが、開け放しにすると外気との差異が無くなり、高い効果は期待出来ません。
また、全ての方法において紫外線をカットする効果がある為、商品の日焼け防止にも有効です。
2重サッシ
サッシを2重にする方法です。
断熱効果、防音効果が非常に高く、施工も容易な為、断熱リフォームには非常に有効です。
欠点として、サッシが2重になる為部屋が多少狭く感じる、掃除の手間が増える事が聞かれます。
2重サッシ施工前
2重サッシ施工後
ガラスコーティング
施行前と施工後の見た目が変わらず高い遮熱効果を期待できる利点があります。
クーラーを使用する場合は4~5℃下げる効果が期待できると言われています。
耐久年数も10年と、高耐候製品となります。湿式の為、職人の腕や材料の品質により
仕上がりが左右される、難点があります。
ガラスコーティング施工
・遮熱ロールスクリーン・ブラインド等
外付け・中付けと両方あります。
採光、場所、形状を選ばないので、取付に幅が出来ます。
ただ、2重になるので、開閉の手間、棚・機械等への障害の可能性もあります。
よしず・カーテンも同様の効果があります。
単純に日光を遮ります。
・遮熱フィルム
フィルムも塗装と同じく窓の遮熱効果が得られ、種類も豊富です。
また、ガラス飛散防止機能がある為、学校など公共施設で多く採用されています。
その反面、建築基準法で定められた、非常用浸入口消防法で定められた場所に貼る事は出来ません。
また、塗装に比べ遮熱効果の高い製品では、色が付いている為、見た目が変わる場合があります。
耐候性は、種類によりますが5年程と言われ、経年での気泡・剥がれにより、美観を損なう場合もあります。
種類が豊富な為、仕様メーカーやコストと性能のバランスの見極めも必要になります。
ガラスフィルム施工
他に、既存のサッシ枠を利用して、ペアガラスに交換する等の方法もあります。
4、壁の遮熱について
壁の遮熱は以下の要因で大きく変わる為、効果を出す為には、より多面的な考察が必要になります。
植栽の有無、庇の有無、建物の形状、方角、隣地との距離、開口部の面積、階数、等々・・
過ごす時間が一番長い部屋を想像し、朝日、日中、西日、夜、どの時間にどの空間を遮熱したいかを考え、
その環境に見合った遮熱を行う必要性があります。
遮熱、断熱塗装以外にも、屋根と同じく、外壁のカバー工法を行う事も有効です。
その場合は、壁体内結露が起こらない様に、通気層を十分に設ける事が重要となります。
ガイナ施工
外壁金属サイディングカバー工法
5、壁への換気口の設置
壁を外気に近づけると言う観点からは、換気口の設置も有効になります。
但し、冬場に温度が下がり過ぎる場合があります。
6、内装への断熱塗料の塗布
内装材に断熱塗料(ガイナ)を塗付することは、冷暖房を使用する場合に非常に有効です。
塗装を行うと、壁が冷えやすくなるだけでなく、基盤が温められる事による、輻射熱を抑制する効果もあります。
7、床下
1階の場合は、床断熱、基礎断熱、断熱性の高い畳に変更する事で、床下からの冷気を抑える事も出来ます。
8.補助金
省エネリフォームは国土交通省、各自治体により補助金が適用される場合が多いです。
考えられている方は、お近くの施工店にご相談下さい。
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