「外壁塗装で追加料金って発生するの?」その疑問に専門家がお答えします

  • 完成後も、10年後も美しく 会社名:JPM 東大阪北店
    永濱 正明
    所在地:大阪府東大阪市長田2-12-5-102
「外壁塗装で追加料金って発生するの?」その疑問に専門家がお答えします

外壁の塗り替え工事は、しょっちゅうあることではありません。
よくある例えですが、「10年に1度」と言われるほどです。

そう頻繁にあることではなく、工事の価格は高額。

だからこそ
・外壁塗装の工事で追加料金って発生するの?
・ただでさえ高額な工事なのにそんなことがあるなら困る。

こんな疑問や不安が生じて当然でしょう。

今回はこういった疑問、不安を解消すべく「外壁塗装と追加料金」についてお話ししたいと思います。

基本的に外壁塗装の工事で「追加料金」は発生しない

基本的に外壁塗装の工事で「追加料金」は発生しない
外壁塗装と追加料金についてのお話しをするわけですが、まず前提として言わせていただくと外壁の塗装とは表面的な工事です。

というわけで、こと外壁を塗装することに関して追加工事が発生することはほぼありません。
というか本来あってはいけないことです。

「追加工事なんて、そんなの後出しじゃんけんをしているようなものでしょう?」
とお思いではないでしょうか。

私もそう思います。

昔の訪問販売業者さんなんかは、「屋根に登って見ると思ってたより傷んでいた」とか「床下がこのままではマズイです」とか言って半ば強引に追加工事の契約をとっていましたが、今の時代は論外です。
いや、今でも昔でもです。

そういうケースは別にして、優良な塗装店であっても、数は少なく想定外ではありますが、現実には起こることもあります。
その場合工事内容自体が変わるので「追加料金」というより「工事内容の変更」だと思っていただければいいと思います。

とはいえ、もちろん工事内容の変更も急に言い出されたらお客様は困るはずです。
ですから、見積もり段階で工事の変更の有無も含め、起こりうる可能性をきちんとお伝えすることが大切だと考えます。

では、その「工事の変更」にはどういうものがあるのか。
これについて具体的にご説明していきますね。

外壁塗装の工事で起きる可能性のある工事内容の変更とは?

外壁をめくらないと分からない場合

▼外壁サイディングをめくったところ結露でカビが生えているケース

外壁サイディングをめくったところ結露でカビが生えているケース

先ほど、塗装工事は表面的な工事と言いましたが、中には『外壁をめくる』こともあります。

現場調査の段階で、『外壁をめくる』ことは不可能で、お見積りの段階ではあくまで想定のお話になってしまいます。

足場を組み、外壁をめくり、その際にやっとどういう状況かを把握できます。

当初お見積りした想定内であればそのままで追加料金は発生しませんが、想定外の傷みがある場合は、追加料金が発生して工事内容の変更になります。

想定外のところから雨漏りをしていた場合

▼高圧洗浄の際に水漏れがするので、天井をめくってみるとパイプが割れていたケース

高圧洗浄の際に水漏れがするので、天井をめくってみるとパイプが割れていたケース

これも先ほどのお話しと似ていますが、雨漏りについても見積もり段階でチェックはもちろんします。
ただ足場を組んで全体を見ると、予想外のところから雨漏りしていることが後で分かるケースがあります。

施工店が現場調査時に判断出来なく、施主様自身が雨漏りに気付いていないケースなどです。

塗装は雨漏りの予防にはなり得ますが、今起きている雨漏りに関しては塗装をしたからといって止まることは少ないです。
ですからこういう場合は「雨漏りの修理工事」が必要になってきます。

現行の塗料が密着していない場合

▼塗料が密着しておらず、自然に剥がれているケース

塗料が密着しておらず、自然に剥がれているケース

前に塗った塗料がきちんと密着していないという現象が時々あります。
サイディングの壁はありませんが、モルタルの壁によくあります。

塗料が密着していないことがなぜわかるかというと、見積もりをする際に壁を打診するんです。
そうすると塗料がきちんと密着しているところとそうでないところでは明らかに音が違います。
これも見積もり段階の外壁打診で見る範囲はもちろんチェックします。
ただ他の理由と同じように見積もり段階では足場を組んで全て見るわけではありませんから、見積もり段階で全ては把握できません。

塗料が密着していない場合は、密着していない部分の塗料をはがしてから塗らないといけません。
密着していない上から塗っても意味がありませんから。
ですからこの既存の『塗料をはがす』『下地調整をする』という工程が加わってきます。

こういうケースの場合は、『全体の面積の10%~30%が密着していない。と想定』して見積り額を算出してから、工事完了後に精算という流れが多いです。

以上、外壁塗装の工事で起こりうる「工事内容の変更」についてご紹介しました。
どれも追加と言えば追加です。
でも純粋に外壁を塗装するにあたっての追加は無いというのはこういうわけです。

外壁塗装の専門家として言えることは、「追加」であれ「変更」であれ、そう起こることではありません。

それでも、できるだけ見積もり書提出の段階でその可能性を伝えることが重要と考えます。

まとめ

・外壁塗装だけに関して言えば追加料金が発生することはまずない
・もしも起こり得るとすればそれは「塗装の追加」ではなく「工事内容の変更」であること
・工事内容の変更とは見積もりでは気づき得ない場所で起こること
・見積もり段階で工事内容の変更も起こりうることも想定してお伝えするのが大事だということ

外壁塗装と追加料金についてお話ししました。

お家は同じ形状はなく、条件も様々です。個々のケースがありますので、それを一括りに話すのは少々乱暴な気もしますが、『追加工事』『工事内容の変更』をイメージとして捉えていただければ幸いです。

外壁塗装でどの業者を選んでいいのかわからなくなったら、見積もりの時にここでお話ししたような起こりうる可能性についてもきちんと説明してくれる業者であれば後悔しない工事ができるのではないかと思います。