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熊本県の塗装職人
会社名:JPM 熊本店
遠山 学
所在地:熊本県熊本市龍田8-14-7
ペットがいる時に塗装工事で気をつける事とストレスを与えない為の対策
「そろそろ塗装工事の時期が来ているけれど、ワンちゃんやネコちゃんがいても大丈夫でしょうか?」
人間の言葉を発する事のない、大切な家族がおられるお施主様からよく頂くご質問です。
私自身もご心配されるお気持ちが良く分かりますので、今回は実際の現場での体験談を元に、ペットがいる場合に気をつけて頂きたい事をご紹介してみたいと思います。
見積もり時の対策
塗装工事の見積もり時には必ず、ペットがいる事をご報告ください。
室内・室外、ペットの種類や環境に合わせた塗装工事中の注意事項や、塗料の選択時に考慮したものをご提案させて頂きます。
工事期間中の対策
それでは、各工事の工程で気をつけるべき事を、工程に沿ってご紹介していきたいと思います。
足場設置工事と養生
工事は一日で終わりますが、工事中はトラックや人の出入りがあります。
- 犬小屋の場所が何処にあるのかにもよりますが、
足場を組む足元にある場合は移動しておきましょう。 - お庭で放し飼いをされてある場合は、人が出入りする時間はつないでおきましょう。
犬にとって脱走程楽しい事はありませんが、危険です。 - 人見知りの激しい犬にとっては、見知らぬ人が出入りする事でかなりのストレスがかかります。
足場設置工事の間だけ、室内に待機させるか、人と接触できない場所へ移動しておきましょう。 - 猫の性格にもよりますが、足場を遊び場に変えてしまう事があります。
設置工事中は危険ですので、猫ちゃんには室内で待機してもらいましょう。
高圧洗浄
実は、動物にとって最も怖いのはこの高圧洗浄かもしれません。
何故なら、大きな音が出るからです。お水に対して抵抗はなくても、大きな音は苦手です。怯えたり、吠えたりと反応をする事が最も多い作業になります。
- 日頃から大きな音(雷)が苦手な場合は、お施主様が一緒に居てあげて落ち着かせるか、お散歩に出かける等で苦手な音から遠ざけましょう。
下地補修
この工程で音が出るとしても、高圧洗浄程の音は出ません。
- 知らない人が苦手な場合は、作業のない場所につないでおきましょう。
下塗り、上塗り
●臭いに対する対策
ペットに限らず、お施主様が一番に気になる事は臭いではないでしょうか?
キツイと感じる臭いの原因は塗料の揮発成分で使用される有機溶剤(シンナー等)です。
しかし、有機溶剤系の塗料は屋外で使用するので、気化が早く臭いがいつまでも残る事はありません。
詳しくは塗料の基礎知識をご参考にしてください。
有機溶剤が原因で起こってくる症状としては、酔ったような状態、食欲不振、接触により皮膚のアレルギー症状等です。
一昔前は起こっていたようですが、私が塗装工事を請け負ったお施主様のペットでそのような症状が出た事はございません。
それは、今の有機溶剤は厚生労働省が指定する濃度を超えてはいけない事、水性の溶剤がメインになってきている事が要因ではないかと思います。
しかし、だからと言って、100%安心・安全ですよと断言は出来ませんので、気になられる場合は以下の点にご注意ください。
- 見積もり時に水性系塗料を希望する
- 室内で飼育している場合は塗料を塗っている間は外の空気が入らないようにする
※室内塗装の場合は水性系がメインになりますが、気になられる場合は塗装中は移動し、しっかりと換気を行ってください
●舐めないようにする対策
塗料を好んでペロペロと舐める事はありませんが、塗ったばかりの場所を噛んで遊ぶ事があります。
- ウッドデッキ等、日頃から噛んで遊ぶ癖がある場合は
しっかりと乾くまで近くに寄らないようにしてあげてください。
●記念の足型
コンクリートの駐車場に可愛い犬や猫の足型を見かけた事は無いですか?
あれは、犬や猫に悪気がある訳ではなく・・乾く前にそこを歩いただけです。
同じような事が外壁塗装で起こらないとも限りません。
塗料を塗った後で、歩ける箇所は乾くまで近寄らないようにしてください。
点検と足場解体
注意すべき内容は足場設置工事の時と同じです。
これも一日で終わります。
●塗装職人のペットとの触れ合い事件簿
ちょっと大袈裟なタイトルをつけてしまいましたが、私の記憶に残るお施主様のペットとの触れ合い事件をご紹介してみます。
参考になるのか分かりませんが、現場ではこんな事がありました。
ケース1 好き好き大好きペロペロ事件
大型犬ですが、とても愛想の良いワンちゃんに懐かれすぎてしまった結果、塗料を塗る為にしゃがむ度にずっとペロペロと舐めてこられました。(笑)
延々と続く大好きアピールに作業が何度も中断してしまいました。
ケース2 あなたは嫌い事件
普段はとても大人しいワンちゃんでも、相性が合わないと嫌われてしまうようで、一緒に現場に行った一人だけが噛まれちゃいました。
本人に悪気は無いのは分かっていますが、嫌われるとショックです。
ケース3 不審人物注意事件
犬の場合、番犬と言われる位に縄張りを守る意識が高く、お施主様が留守の間の作業中に吠え続けられた事がありました。
吠えるのを中々やめてもらえず、ワンちゃんの体調も心配だった事とご近所様から騒音の苦情が出てしまうのも心配でしたので、その日は作業を中断しました。
ケース4 現場監督早弁事件
猫の場合、大きな音は苦手ですが、単純な作業の時は現場監督のように少し離れた場所から作業を見守ってくれます。
しかし!現場監督はお腹が空いたようで先に車の乗せておいた職人の弁当を早弁してしまう事件が(笑)
窓を空けていた職人が悪いだけの話しなんですが・・・
このように、現場では思い出しても微笑ましくなるような事が多いです。
「参考にならないですよ!」
とか聞こえて来る前に、本題に戻りたいと思います。
ペットがいる時に塗装工事で気をつける事まとめ
- 見積もり時にペットがいる旨、飼育環境を伝えておく
- 予算と内容によりますが、水性系塗料を中心に選択をする
- 人の出入りがある場合はしっかりと繋いでおく
- 大きな音が苦手な場合は、その日は出かけるか、側に居て頂くか、予め獣医師に相談しておく
※場合によっては鎮静作用のある薬を処方してもらえる事があります。
- 人見知りが激しい場合は、作業のない箇所に移動しておく
- 塗料が乾くまで塗った箇所に近寄らないようにする
- 過度にストレスがかかるようなら、室内へ移動、もしくは預けておく
予め、どの作業をいつするのかの打ち合わせをしておく事で、事前に対策をとる事が出来ますので、安心して塗装工事をご検討ください。
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