知らなきゃ損する!?外壁塗装の一括見積もりサイトのメリットデメリット

  • 完成後も、10年後も美しく 会社名:JPM 東大阪北店
    永濱 正明
    所在地:大阪府東大阪市長田2-12-5-102
知らなきゃ損する!?外壁塗装の一括見積もりサイトのメリットデメリット

「一括見積もりサイト」というようなものがどこの業界でも昨今多く見られます。
これは塗装業界も例外ではありません。
どの業者を選んでいいかわからない時に一括見積もりポータルサイトを利用すれば最適な業者をある程度の数まで絞ってくれる。
これは一見便利なように見えて実はそうでもない側面があります。

今回は塗装の専門家だからこそ言える一括見積もりサイトのメリットとデメリットについてお話しします。

一括見積もりサイトのメリット

メリット

一括見積もりサイトとは、どの業者を選んでいいかわからない場合、あなたの住所や氏名など必要な情報を記入すれば塗装店を3社程度紹介してくれる仕組みです。
お客様側からすればその3社の中から1社のみを選ぶと良いわけですから楽と言えば楽です。

また、現場調査の日時の交渉や業者を断るのもサイト側がしてくれるんです。
仲介をしっかりしてくれるとも言えますね。
これは一括見積もりサイトのメリットです。

一方でこの一括見積もりサイト、一見親切で便利に見えますが、お客様にとっても塗装業界にとってもそうとは言い切れない部分があります。

一括見積もりサイトのデメリット

一括見積もりサイトのデメリット

広告費で集客をしているため塗装業者が支払う『手数料』の存在

一括見積もりサイトは、多くの場合インターネットで例えば「外壁塗装 塗り替え」などという風に検索した際に上位表示する広告によって集客をしています。

それ自体は何も問題はありません。
上位に表示させようとして広告費を払うことは正当な商行為です。

しかし、広告費と運営費を捻出するため、塗装業者から支払う『手数料』は高額になりつつあります。

一括見積もりサイトには2つの手数料が存在します。
『紹介手数料』と『仲介手数料』です。
塗装業者はこのどちらかではなく両方の手数料を運営側に支払わなければなりません。
これは塗装業者側が負担するものなので、見積もりをするお客様側には直接的には関係ありません。
しかしながらこの2つの手数料の存在は間接的には依頼したお客様に関係してきます。

紹介手数料とは

見積もりしてほしいと声がかかった時点で運営会社に5,000円から10,000円程度の手数料を払う必要性があります。
これが紹介手数料です。

紹介してもらったのだから手数料を払って当然と思われるかもしれませんが、この手数料発生するのは見積もり段階なんです。
つまり見積もりの後に工事が受注できてもできなくても支払わないといけないわけです。

お客様の中には他の業者で既に見積もりを取っていて、単なる相見積もりの意味合いで取ったつもりの見積もりであっても業者は運営側に紹介手数料は変わらず支払わないといけません。

仲介手数料とは

工事を受注でき完成したら、工事金額のだいたい15%から20%を運営している会社が取るという仕組みになっています。

塗装工事は100万円単位の工事となるため、その金額の15%から20%でもけっこうな額になることはご理解頂けるでしょう。
これを完成後には運営会社に支払わなければなりません。

手数料の存在で適正価格位で工事ができない

一括見積もりサイトの運営会社だって会社です。
手数料で利益を上げていけないのか?と言われたらそうではなくまったく問題はありません。
ただしこの紹介手数料と仲介手数料の存在で塗装業者は適正価格で工事が受注しづらくなっていることは事実です。

どういうことかご説明しましょう。

運営会社はお客様から見積もりの依頼があれば依頼者の家の近くでふさわしい業者3社程度声をかけるので競合することになります。

先ほどご説明した通り見積もりをした時点で10,000円の紹介手数料を支払っているし、3社のうちの1社しか受注できないわけです。

何が何でも受注したくなるのが業者側の心理です。
ですから見積もり金額をぎりぎりまで下げようとします。
そしてめでたく受注してもその提示した金額から15%から20%の仲介手数料を運営会社に支払わなければなりません。

紹介手数料10,000円を支払い、相見積に勝つために元々安めに提示した金額からさらに15%から20%の金額を持っていかれる。
これが意味するところは適正価格よりも大幅に安い金額での工事です。

そうなるとどういうことが起きるでしょう?

いくら受注しても利益が残らないため業者は苦しくなるでしょう。
これが一括見積もりサイトのデメリットと言えるでしょう。

お客様にとって一番納得のいく業者を選びやすい仕組みになってほしい

お客様にとって一番納得のいく業者を選びやすい仕組みになってほしい

一括見積もりサイトのデメリットを強調して書きましたが、わざわざそういうところに頼まなくても地域にある塗装店さんに直接依頼して欲しい。
そう思っています。

あまりこういう話は、そういうところに登録している同業者さん(塗装屋)の邪魔になるわけですから書きづらい面もあります。
ただ、これからの業界ということを考えると将来的に独立するであろう未来の塗装屋さんにとっても良いことだとは思えません。

また、こういうものが目立ち、地道にがんばっている地域密着の塗装会社は気づいてもらいにくいので日の目を見ない。
そういう現状を歯がゆく思っています。

まとめ

・外壁塗装の一括見積もりサイトは
1回の入力で最適な3社まで勝手に決めてくれる。業者を断ったり、日時の連絡をサイト側がしてくれたりするので楽であることがメリットです。

・一方で
紹介手数料と仲介手数料の金額の存在、他社との相見積をしないといけない都合上工事価格が適正でなくなる恐れがあり工事の品質にも影響が出る恐れがあります。

こういうデメリットもあることを知っていただけるといいと思います。
見積もりを取ったりどういう業者がいいのか探すのは手間ではあります。
しかしながら外壁塗装や屋根塗装は工事金額が大きくそこに住む人みんなの生活に関わることです。

より楽な方へ、ではなくより手間をかけ、よりじっくりリサーチするくらいの方が満足のいく結果に繋がるのではないでしょうか。

最後に付け加えますが、健全な一括見積もりサイトをしている運営会社もあるにはあります。
私の知り合いだっています。
ひどいところが最近多くなっているとご理解ください。

この記事が外壁塗装をお考えの方の参考になれば幸いです。