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熊本県の塗装職人
会社名:JPM 熊本店
遠山 学
所在地:熊本県熊本市龍田8-14-7
塗装職人が教える! 家を美しく保つ為に大掃除で気をつける6つの事
大掃除の時期が来た時にいつも「もっとこまめに掃除をしておけばこんなに大変じゃなかったのに・・」と、私は後悔の念が大きな大掃除を迎えてしまいます。
しかし、大掃除が終わった後のスッキリ感はとても心地よくその後は、気持ちも晴れやかに過ごせるので嫌いではありません。
最近のお掃除グッズはとても進化していて、それまで大掃除にかかっていた時間の短縮が可能で、より簡単によりキレイに出来るので、楽しくもあります。
そこで今回は、大掃除の時に(勿論、それ以外でも大丈夫です)家の外壁と外回りのお掃除ポイント箇所と気をつけて頂きたい事をご紹介していきたいと思います。
外壁や外回りの汚れの原因
家の中の生活の汚れと違い、外の汚れの原因は埃、排気ガスなどのスス、油汚れ(換気扇の排気口)カビ、コケ、鳥の糞等です。
日々、ジワリと汚れが積み重なっていきますので気がついた時には、黒ずんでいたり、コケが生えてしまっていたりします。
ちなみに、もし光触媒塗料を使っていれば、セルフクリーニング効果で埃、排気ガスなどのスス等の汚れは光(太陽)と雨の力で洗い流されますが、それ以外の汚れについては効果が出ません。
お掃除しておきたいポイント
それでは、次にお掃除しておく事で美しさを保てるポイントとその理由をご紹介していきます。
(1)窓まわりのサッシ等の凹凸のある場所
下記写真を見て頂くと、残念な事に、黒い線が涙のように垂れています。
汚れの正体は、ズバリ!出張った部分にたまったチリやホコリが雨水に流されて外壁を汚してしまうのです。
上部にたまった汚れを拭き取っておく事で、これを防ぐ事が可能です。
(2)光の当たらない場所や常に湿気ている場所
コケやカビは胞子、湿気(水)、土(養分)の条件が揃うとあっという間に発生していきます。
ですので、光が当たらない場所は、コケの発生と成長速度が違います。
家を1週ぐるりと見て回ると、やはり日が当たらない北側面はコケが生えやすいのがよく分かります。
写真はベランダの排水の蓋部分です。
ベランダが南面にあっても日が直接当たらないので、湿気やすくコケの発生と成長が速いのです。
(3)鳥の糞の放置は危険
鳥の糞は、屋根、外構、ベランダ、手すり、車等、場所を選ばずに降ってきます。
たまたま電柱が近いのか、雨宿りに最適なのか、集合場所なのか落としてきた理由は鳥に聞くしかありません。
ただ1つ言える事は、鳥の糞だけは大掃除関係なく早めにお掃除してください。
鳥の糞には
●健康被害を引き起こすウィルスが含まれている
●塗膜を溶かす尿酸が含まれている(塗装面につくと塗膜を溶かします)
上記2つの理由から、発見した場合は素早くお掃除をしてください。
お掃除の時はマスクを着用し、鳥の糞がカチカチになっている場合はお湯をかけてふやかしてから洗い流すとキレイにとれます。
塗装工事中にも容赦なく鳥さんから落とし物が降ってくる時がございます。
ご近所様から塗料が飛んできたとクレームがあったのですが、確認すると鳥の糞だった事が過去に数件程ありました。
あまりにも、鳥の糞害が続く時は、お掃除するだけではなく鳥避けの対策をとられた方が良いかと思います。
(4)雨樋の枯葉等のゴミ
雨樋に枯葉等のゴミが詰まってしまい、雨漏りの原因になる事があります。
雨樋のゴミは取り除いておきましょう。
しかし、足元が不安定な状態での作業は危険ですので、無理はしないようにしてください。
おまけ
これは外見の美しさとは少し違いますが木材のプランター等が家に密着した状態ですと、シロアリ発生の原因になるとの事です(シロアリ駆除業者談)
美しく飾るお花さん達を、少し家と離れた場所に移動しておきましょう。
お掃除で気を付けて頂きたい6つの事
外壁のお掃除の方法ですが、正直に言うと、光触媒を使った外壁以外は塗膜にとって濡れる事は劣化を進める原因になってしまうのでどんどん洗い流してくださいとは心から言えません。
ですが、外壁を直接洗いたい場合は以下の事にご注意ください。
(1)水は上から下にかける
家の構造上、上からの水(雨)に想定した防水が施されていますが下から水がくるような防水はされていません。
ですので、水をかける時は必ず上から下へとかけてください。
(2)家庭用高圧洗浄機の使い方と使う場所
家庭用高圧洗浄機は業務用のような威力はありませんが、それでも、劣化が始まっている塗膜には刺激が強すぎて、あわや劣化を進めかねません。
家庭用高圧洗浄機を使う場所は以下の場所にしてください。
●塗装された場所以外
(コンクリート、窓ガラスや網戸、ベランダ等)
●シーリングされた場所以外
水洗いの時と同じで、必ず上から下へと使ってください。
(3)車と同じように優しく
車のお持ちの方はご存知だと思いますが車は傷が付かないように、柔らかいスポンジや、柔らかい布を使って洗いますが家も同じように傷付かないように柔らかいものを使ってください。
(4)既に劣化している場所は掃除しない
壁を触って、手が白っぽくなったら、塗替えのタイミングがきていますのでその時は、お掃除はせずにそっとしておいてください。
触れば、触るほど劣化が進んでしまいます。
(5)洗剤は中性洗剤を薄めて使う
洗剤を使う時は中性洗剤を薄めて使いましょう。
しっかりと洗い流しておかないと、後でシミが残る事もありますのでご注意ください。
(6)安全第一
高い場所や手が届かない時にハシゴを思い浮かべるかもしれませんが室内と違い、足元が不安定な室外ではハシゴを使った作業はお勧めできません。
実際にハシゴでの作業は転落事故が多く骨折などしてしまってはお掃除どころではなくなってしまいます。
無理をしないで、安全第一での作業にしてください。
最後に
いかがでしたか?お掃除しておきたいポイントをこまめに掃除しておく事で、外壁の汚れをある程度抑え、家を美しく保つ事が出来ます。
気合を入れすぎて、塗装面をゴシゴシ磨くと塗膜に傷をつけてしまい、劣化を早めてしまうので優しく取り扱ってください。
以前、塗装工事から1年後に濡縁の塗装が剥がれたと連絡が入った事があります。
拝見させて頂くと、確かに塗装が剥がれてしまっていました。
しかし、お話を伺うと、綺麗好きなお施主様が、水をかけタワシを使い毎日ゴシゴシと磨いておられたようです。
美しさを保つつもりが、まさかご自身で塗膜(塗料)を剥がし劣化を進めているなんて思いもされなかった事でしょう。
メンテナンスの方法をしっかりとお伝えできていなかった事を反省する出来事でもありました。
文中に登場した光触媒の塗料についてはまた別の機会にご紹介していきたいと思います。
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